ドクダンとヘンケンの映画倉庫

僕の好きな映画について、好き勝手に書きたいと思います。

😈file3「ハクソーリッジ」👶

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😈「この作品は、2017年の6月24日に日本で公開されました」

 

👶「前の2作よりもぐっと最近の作品だね」

 

😈「この記事を書く7月15日現在にも公開されている作品のため、ネタバレは少なめに語っていきたいと思います」

 

👶「誰に対しての気遣いかわかんないけど」

 

😈「……さて、話を続けましょう。この映画はメル・ギブソン監督作品で、前作アポカリプトから約10年ぶりに監督を務めました」

 

👶「10年って結構間が空いたんだね」

 

😈「私生活で何かと色々ある人物ですから…それはさておき、彼はとんでもなく面白い映画を撮れる人物です」

 

👶「メルさんの主演したマッドマックスは知っているよ?」

 

😈「マッドマックスやリーサルウェポンなどで魅力的なヒーローを演じた俳優、メル・ギブソン。初めて監督したのは、顔のない天使という作品です」

 

👶「面白そうなタイトルだね!」

 

😈「ブレイブハート、パッション、そしてハクソーリッジの前作にあたるアポカリプトなど、衝撃的な作品を手がけてます。そこには彼の宗教観などが反映されていたり、描写も残酷だったりで物議を醸しますが、どの作品も一級品です」

 

👶「ドクダンはメルさんの監督した映画でハクソーリッジが一番好き?」

 

😈「うーん…決めかねますが、アポカリプト、ブレイブハートは私の心に深く残ってますね。その3作は同列に大好きです」

 

👶「メルさんラブだね!」

 

😈「そうですね。話を戻して、ハクソーリッジ。これは直訳すると“弓のこ状の崖“というような意味になりますが、それは沖縄にある前田高地という場所を指します」

 

👶「むむ、日本の戦場が舞台なんだね!」

 

😈「そして主人公はアメリカ人ですから、日本軍は敵軍ということになります。日本人としては少し複雑ですが、メル・ギブソンが偉いのはその描き方です」

 

👶「描き方?」

 

😈「日本軍を描く際に、充分に注意しながら描いてるのがわかります。実際にあった凄惨な戦場の有り様を、嘘偽りなく描写し、なおかつ日本軍が“悪“という描き方をしていないのです。それよりも、“恐怖“という描き方ですね。日本軍の粘り強さをアメリカ軍は恐れます。しかし、ヘンケンも知っての通り、この戦いの勝者は決まっています」

 

👶「戦争映画って語られるのがどの国かによって見え方が異なるから、撮るのが難しいと思うな」

 

😈「珍しく良いことを言いますね。まさしくその通りで、メル・ギブソンは沖縄で戦った兵士さんたちへのリスペクトも忘れずに、当時のアメリカ軍と、主人公のデズモンド・ドスを描くのです」

 

👶「そのドスさんってのは何者なの?」

 

😈「銃を持つことを頑なに拒否して、戦場で衛生兵として多くの人命を救った英雄と呼ぶべき実在よ人物です」

 

👶「え!銃を持ってなかったんだ…」

 

😈「そうです。しかも彼はこの映画で、戦場に誰よりも長く残り続け、一人でも多く救えるように祈りながら、人命救助を続けました。それは、敵であるはずの日本軍も例外ではありません」

 

👶「なぜそんなに危険なことをしたの?」

 

😈「なぜ、という理由は他にもあると思いますが、彼は敬虔なキリスト教セブンスデー・アドベンチスト教会という組織の信者であり、その教義を忠実に守ったからです。その教義の一つが、人を殺してはならないというものです」

 

👶「ほおほお」

 

😈「そして土曜日にお休みしてお祈りをするっていう決まりもあります」

 

👶「へぇー!」

 

😈「そんな彼も、戦争で死にゆく友人などの兵士を見過ごせなかったわけですね」

 

👶「でも、銃を持たないで軍にいれるの?」

 

😈「その問題は、作中に重要な意味を持っています。軍の上層部や仲間たちに、銃を持たないのは命をかけていないこと、という風に解釈されてしまうからです」

 

👶「それでも負けずに貫き通したんだね!」

 

😈「その貫き通す姿こそ、この映画の描きたいテーマだと私は思いました。

 

👶「絶対見に行くよ!」

 

😈「本当ですか?なら一緒に行きましょうよ」

 

👶「それはやめておくよ…」

 

😈「なんか傷付きました。とにかく、この映画を日本人が見ることは意義があると思います。歴史上の民間人への暴力など、描かれ得なかったものもあると批判する人もいますが、考証をとてもしている映画なので、誠実さを感じました」

 

👶「難しいことはわからないけど、とりあえずおすすめなんだね」

 

😈「無神論者の私にも、心に響く作品でした。普遍的な“正しさ“が描かれているからだと思います。是非、劇場で見てください」